”作る楽しみいっぱい”の世界はどこへ行ってしまったの?
先日のGMの新製品発表で
”着色済エコノミーキット”
が新規製品として発表された。
企画自体は良いんじゃないかな。
塗装済み板キット自体はクロポ製品で101系とか色々出てるけど、GMブランドの製品として出るのは久々なことなんじゃないかと思う。
お値段も思った以上に未塗装エコノミーとの価格差は少なくて、GMとしては頑張ってるんじゃないかなと思う。
でも、言いたいのはそういうことではない。
コレくらいの塗装、なんでユーザー側がやらないの?
旧客も旧国も単色じゃん、カラフルな3セク車両とか難易度が高いステンレス車両だったらわからんでもないが、単色くらい自分の手で塗ろうよ?
サフ吹きしとけば缶スプレーでもそこそこ綺麗に塗装できるよ?
今のNゲージでは、塗装できないユーザーも結構いるのだろうか?
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最近のNゲージ界は工作を楽しむユーザーが減っているのは目に見えて明らかだ。大変悲しい。
旧来からのNゲージャーは高齢化が進んでHOや16番に移行する人が多く、新規で入るNゲージャーは完成品は買うけれどキットなどには手を付けない人も結構いるように感じる。
自分も含め最近の若いNゲージャーは収入も少ないから完成品を優先するのはわからんでもないし、キットって塗料とか工具とか全部揃えたらプラ完成品と同等かそれ以上になるからコストパフォマンスの面でも敬遠しちゃってるのかなと思ってる。
自分もはじめは完成品中心だったし、定価何万もする車両に手を入れるのはなかなか怖かった。
「走らせる」と「コレクションする」は確かに鉄道模型の楽しみの一つだけど、鉄道模型の楽しみ方ってそれだけじゃないと思う。
最近の鉄道模型界は、「作る」という模型ならではの本来の楽しみ方をすっかり忘れてしまっているように感じる。
昔は完成品自体が数少なかったので、必然的にキットを組まざるを得なかっただろう。
でも今は完成品が怒涛の勢いで出てくる時代。一向に出てこない車両もごく一部あるけれど(アーバンPlus、名鉄4ドア車、JR四国6000系etc...)それらを必要としていなければ基本完成品だけでコレクションできてしまう。
おまけに完成品メーカーの囲い込み戦略も追い打ちをかけているようだ。
「作る楽しみ」を標榜してきたGMですら完成品しか出さなくなってきてしまっているのだから。
模型雑誌でも、 かつてはTMS(鉄道模型趣味)なんかで工作記事が盛んに掲載されていた時期もあるようだけど、今となってはそのTMSも勢いを落としてきている。
ネットで情報収集する若いNゲージャーはネット媒体を一切持たないTMSの存在すら知らない人もいるんじゃないかな?
こういうご時世だからこそ、メーカーもユーザーも、もっと「作る楽しさ」を広げようとしないと、Nゲージという世界が堅苦しいジャンルで終わってしまうと思うけど。
GMがここ最近になってようやくエコノミーキットを続々と再生産してきていることは評価したい。だけど、過去の製品を再生産するのみならず、最新の車両(たとえばE233とか223とか日立Aトレとか日車ブロック車体とか)のキット製品の新企画とかもあっても良いんじゃないかと思う。
鉄道模型の世界が「完成品至高主義」にならずに作る楽しさを存分に味わえるものに変わって行くことを願いたい・・・。
↓以下回答者さんの意見に賛同ですな。detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
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